よくある質問

環境パイル工法・環境パイルS工法についてお問い合わせいただいた内容を、
ご質問としてまとめております。
気になる内容を以下の項目よりお選びください。

環境パイル工法と環境パイルS工法について

環境パイル工法と環境パイルS工法の違いは何ですか?
杭のみで支える考え方(杭状地盤補強)が環境パイル工法、杭の支持力と、その間の地盤の支持力を足し合わせて、平面的に支える考え方(複合地盤補強)が環境パイルS工法です。
適用範囲はどのようになっていますか?
①地上3 階以下 ②建築物高さ13m 以下 ③延べ面積1,500㎡以下(平屋は3,000㎡以下)
④高さ2m 以下の擁壁
環境パイル工法と環境パイルS工法の適用範囲に違いはありますか?
大きくは2点です。
①布基礎あるいはべた基礎にて対応可能 ②最大の長期許容鉛直支持力度が50kN/㎡
これは、独立基礎等では採用できないことと、接地圧が50kN/㎡を超える(50kN/㎡基礎は適用可)場合は適用不可ということです。(例:接地圧100kN/㎡の独立基礎等)
環境パイル工法と環境パイルS工法は施工管理方法の違いはありますか?
施工管理方法は両工法とも同様です。
使用する部材に差異はありますか?
ありません。両工法共にテーパー状部材・円柱部材適用可能です。
適用地盤はどのようになっていますか?
先端地盤:粘性土地盤、砂質土地盤、礫質土地盤周面地盤(摩擦):粘性土地盤、砂質土地盤礫質土に関しましては、摩擦層として加味できません。

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性能について

性能証明等は取得していますか?
(財)日本建築総合試験所にて取得しています。環境パイル工法と環境パイルS工法で認定の番号が違いますのでご注意下さい。
環境パイル工法 GBRC性能証明 第09-07号 改9
環境パイルS工法 GBRC性能証明 第11-29号 改6
樹種は何ですか?
すぎ・べいまつ・からまつ・とどまつ・ひのきの5種類で性能評価を受けておりますが、国産材の有効利用という観点からべいまつは使用していません。また、安定的に供給出来るという観点から、すぎで現在、運用しております(北海道に関してはからまつを使用)。
耐久性は大丈夫ですか。どのくらいもちますか?
住宅部材で要求性能が一番高いのは土台ですが、長期優良住宅の土台に対する要求性能は防腐処理基準(K1~K4数値が高くなるほど耐久性が増す)JAS規格でK3以上とされております。
環境パイルの防腐処理基準はそれ以上のK4処理が施されています。また社有の野外試験場にて1993年から暴露試験を行っており、耐久性を20年以上確認(継続中)していると同時にJIS K 1571に基づいての耐候操作試験では60年以上の耐久性を確認しております。
支持力はどのくらいとれるのですか?
地盤条件によりますが、最大でφ140(円柱状タイプ)で65kN/本、φ120(テーパー状タイプ)で65kN/本となります。
施工(打設方法)方法はどのように行うのですか?
円柱状又はテーパー状に成形した木材を圧入専用重機にて地盤中に無回転で圧入し、これを地盤補強材(杭材)として利用する工法です。施工時における打撃はありませんので音は重機のエンジン音だけとなります。また基本的に残土は出ません。

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コスト・対応エリアについて

コストはどれくらいかかりますか?
地盤調査結果にもよりますが、従来の鋼管よりはコストメリットは高く、柱状地盤改良では同等かそれ以下になると思われます。
施工対応エリアは?
環境パイル(S)工法協会員は現在17社となっており、全国にて対応可能です。
環境パイル(S)工法協会の会員企業一覧

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材料について

材料の形状はどのようになっていますか?
従来の木杭の材料の形状は、皮が付いていて、先端が尖っているものを想像されると思いますが、環境パイルの先端形状は平らで、形状はバーカー加工(皮むき)・ロータリー加工(円柱加工)の最大2段階の加工を施すことで、先端支持力に優れた元口・末口同径の円柱状タイプと、摩擦力に優れた末口から元口に向かって広がるテーパー状タイプの2種類あります。
杭径はどのようになっていますか?
杭径はφ120・φ140・φ160・φ180の4種類で審査証明を受けておりますが、1本の最大支持力や調達コスト(流通状況)を加味し、円柱状タイプをφ140、テーパー状タイプをφ120に限定して運用しております(一部、例外地域あり)。
「建築基準法施行令 38条」では平屋建て以外は常水面下にあるようにしなければならないとありますが?
本法は杭として使用した場合において、耐久性に関して何らかの担保をしなければならないということであります。本工法は杭でなく沈下抑止の地盤補強材工法(地盤改良・地業)であるということから、法令上問題はございませんが、前述の対策として、地下水位以浅においても防腐処理を施すことで高耐久性を確保している部材にて運用しております。
木杭は皮がついている方が、支持力が高くなると聞きますが?
定かではありませんが、認定上、先端や摩擦の係数を設定する際に形状を統一させるために、本工法は皮むきの加工を行っております。
木材は鋼管杭等に比べ強度的に劣ると思いますが施工時等で問題になることはありませんか?
性能評価を受ける際に複数回の施工試験や載荷試験を実施し、実邸でも問題が生じた事例はありません。数値的なものは、すぎ・からまつ共に20.4N/m㎡となっており、コンクリートの強度と同等程度です。

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施工について

施工は何mまでできますか?
杭実長で最大12mまでです。
(但し、環境パイル工法のみΦ120mm及びΦ140mmに限り不同沈下抑制を目的として、最大で施工深さ18mまで施工可能です。)
短杭は何mまでできますか?
審査証明上の制限はありませんが、原則として、1.5mまでの運用で考えております。
継杭はできますか?
継ぎ回数2回以内で、最大12m対応可能です。
(但し、環境パイル工法のみΦ120mm及びΦ140mmに限り不同沈下抑制を目的として、最大で施工深さ18mまで施工可能です。その際の12m以深の継ぎ回数は含まれません。)
圧入力が最大15tある施工機械ですがどのような機械ですか?
元々は主にストレート型鋼管杭施工の専用機械で、戸建て用に作られた機械です。
施工機械のベース車両は0.25㎥サイズが標準で、クローラはゴムとなっており、施工機械の幅は約2.0~2.5mとなります。極狭地で無い限り大体の現場には搬入できます。
杭頭キャップは必要ですか?
審査証明上キャップは特に規定はありませんが、基礎根切り時杭頭保護のため多くのユーザー様がキャップも要望されます。