間伐材の有効利用について

木材を利用した環境負荷軽減工法

CO2の大幅な削減

建築物の地盤改良においても、近年は地盤の強度だけでなく、地球温暖化の防止につながる
環境負荷軽減も重要な課題となっています。環境パイル工法は天然材料である国産木材を使用します。
低炭素社会の実現に向け、国産資源を活用したカーボン・オフセットの取り組みの一環として、間伐材を含む木材を使用します。

セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することにより、1棟当たりのCO2を約10トン削減でき、施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。また、地場の木材も利用できるので地産地消への貢献が可能です。木材の成育過程において、約2トンのCO2が吸収されます。

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材料ができるまで


  • 国土の大部分を占める森林ですが、国産材の需要の落ち込みにより手付かずのまま放置される人工林が年々増え続けています。

  • 放置すると、光は差し込まず木は細り、下草が生えないため地盤は痩せていき森としての機能を停止します。

  • 人工林とは本来、適度な伐採(間伐)を行うことで維持され、森として成長を繰り返しCO2を吸収します。

  • しかし、木材としての用途が無ければ結果として間伐材は山に放置され、切られた木が腐る過程でせっかく吸収したCO2は空気中に排出されてしまいます。

  • 木材として、間伐材を利用することが、エコロジーであり、森を健全に育てることにつながります。

  • 加工工場に運ばれた間伐材を、皮むき・成形します。

  • 材料を成形した後、認証を受けた工場で加圧注入釜にて防腐防蟻材を加圧注入します。

  • 環境パイル部材として現場に運ばれ、打設します。

  • 木材が製品として利用されるということが、本当の意味での「森の再生」なのです。